いち中小企業家として

Mika Ichida

2010年11月10日 20:31

13日・14日に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議
貿易のTPP参加の基本方針について思うことがある。

日本の農家を守るということは長期的に考えると内需に依存することより
も自由化がベストな選択ではないかと思う。
APEC参加国のユーザーが「自由にそれぞれのニーズに沿った食材を選
ぶ」という単純な事のように思う。
であれば、販売のターゲットを絞れば良い。
それでも内需より大きな市場となることに間違いない。

世界から見ると安全でクオリティが高い日本の食材のニーズは高い。
しかも、日本はアジアで唯一の先進国だ。

質よりコストを重視する層、中間層、安全で量より質を選ぶセレブ層など
農業も内需とあわせて世界から選ばれるMade in Japanにするための
仕組みを構築する方が未来は明るいはずだ。
多額の農業に関わる助成金制度の使い方を見直す方が得策なのでは
ないだろうか。

高くても良い商品は売れる。
逆に価格に見合わない商品は売れないし、価格競争の波にのまれる。

どんな業種でも一生懸命頑張っている中小企業が大半を占める。
自由経済である以上、自己責任が当たり前だ。

実際に日本のウォッシュレットは、繊細で他国製品の追随を許さず世界
70%シェアをキープしている。類似品はあるが日本製品ならではの人に
優しい細やかなものづくりがなせる技だといえる。

情報時代の今、情報の種類や属性にもよるが、「隠す・閉ざす」という行為
からは何も生まれてこない。

正しい事なのであれば、強くハッキリと公開するべきではないだろうか。
更には苦肉の選択であたとしても大切なことは伝えることがリーダーの役目だ。

今日は、保身という言葉が浮かぶ。
しかし、何を守ろうとしているのだろう。
自分を守ることは、その土台にある根本を守らなければ自らすらも守ることが
出来ないはずだ。

いち中小企業家として、会社あっての私であって、私があっての会社ではない。
この考え方は大きなコミュニティに当てはまらないのだろうか。


関連記事